化学メーカーって本当にホワイトなの?【現役の事務系社員が解説】

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化学メーカーの事務職はホワイトだと聞いた
ホワイトだと言う人もいれば、残業が多いと言う人もいて、本当のことが分からない

化学メーカーはホワイトだと信じて入社したのに実態は違った。せっかく頑張って就活したのに、希望と違う職場で働くことになったら悲しいですよね。

就職活動中の学生や転職希望者にミスマッチを起こして欲しくない思いから、今回は事務系職員のリアルな働き方について解説します。

化学メーカーに勤務する筆者が、同業の友人にも話を聞いてこの記事を書きました。ぜひ化学メーカーの働き方について理解を深めてください!

結論:ホワイトであるかは配属で大きく異なる

化学メーカーは全般的にホワイト高給です。しかし、実際にホワイトな働き方ができるかどうかは、配属された部署によって大きく異なります。

同じ会社でもブラックな部署で遅くまで働く人もいれば、ホワイトな部署でのんびり働いている人もいます。

筆者自身の実体験として、入社後に配属された部署は殆ど毎日定時上がりでしたが、異動した先の部署では終電まで残って働くなど一気に業務時間が増えました。

友人から得た情報でも同じ傾向でしたので、大半の企業で当てはまると考えています。

今回は「化学メーカー=ホワイト」という言葉を信じる人のため、要注意なブラック要素を中心に説明します。この後の文章を読んで、ブラック要素の回避に役立ててください。

では、ここから業務量が変動する要素について詳しく説明していきます。

担当する業務

事務系で入社した場合、新入社員は営業・生産管理・購買・人事・経理財務・法務・IR広報・ITなど様々な部署へ配属されます。

営業や生産管理など事業部に紐づく部署は、担当製品の置かれる立場によって業務量が変わります。後ほど詳しく説明しますが、川上製品の方がホワイトで、川下になるほどブラックの確率が高いです。

一方、コーポレート系のバックオフィス業務は、会社を支える重要な業務ながらも、直接的に利益を生み出すことができないため、人員が少なく個人の業務量が多い傾向にあります。

しかし、手に職が付くという意味でバックオフィス系の方が転職に有利ですし、販売数字に追われるプレッシャーが少ないメリットもあります。

これは個人の感想ですが、購買部はハードな傾向が非常に強いです。昨今の不安定な世界情勢によって発生するリスクに対応しながら原料を安定調達する必要がありますし、物価高に伴う値上げ交渉が頻繁に行われているため、購買部が担う仕事量が年々増している様に感じます。

・川上製品の業界はホワイトな傾向
・川下製品の業界はブラックになりがち
・バックオフィス系部署は人員が足りていないケースが多い
・中でも購買部は特にハード

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担当する顧客の業界

営業担当者の業務量は、担当する顧客の業界に左右されます。

先ほど述べた通り、川上製品を扱う部署はホワイトな働き方を期待できます。一方、消費者よりの製品を扱う顧客が相手の場合はハードに働く可能性が高いです。

ホワイトな業界
・粗原料と言われる川上製品
・同業の大手化学メーカーに中間体原料を販売するケース
 など

要注意な業界
・自動車
・電子部品
・繊維
 など

事業の業績

業績の良い部署は人員も豊富で働きやすいです。

一方、業績の悪い部署は人員が少なく、1人あたりの業務量が多いです。サービス残業が横行する場合もあるので要注意です。

入社前は企業全体の業績に目が行きがちですが、同じ会社でも部署によって業績が大きく異なります。

新入社員の方は、配属面談で業績の良い部署へ希望を出すことをオススメします。赤字部署はNGです。

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上司

上司ガチャと呼ばれるように、上司の良し悪しで業務負荷が変わります。

化学メーカーで良い上司にあたると、仕事も楽しい上ホワイトな働き方ができます。

・業務時間を柔軟に調整できる
・若いうちから1人で仕事を任せてもらえる

一方、ハズレ上司にあたると大変です。

・コミュニケーションが取れずに無駄な業務が発生する
・パワハラでメンタルを病む

特に、ここ10~20年で業績や知名度を伸ばした会社は要注意です。今では入社できない能力・学歴の人が多い傾向にあり、上司ガチャが外れる可能性が高くなります。

まとめ

全般的に化学業界はホワイト高給ですが、部署によって業務量が大きく異なることを説明しました。

他の記事では、化学メーカー営業担当者のオイシイところやノルマのキツさを紹介しています。

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